売却前のリフォームで高く売れる?!リフォーム予算や箇所の人気調査!

リフォーム




少しでも早く高く売るためにリフォームを検討する人も多いのではないのでしょうか。確かり巷の情報を見ても不動産売却をするときにはリフォームをする方が高く売れるという情報が出ています。

ただ、果たしてそれは本当でしょうか?また、リフォームをするのであれば、予算はいくらで、リフォーム箇所はどこをしたらよいのでしょうか?

今回は不動産売却をするときにリフォームをした方が良いのか悪いのか、いくらかけた方が良いのかをイメージできるように説明していきます。

売却するときにはリフォームをした方が早く高く売れると言われています。では、購入者が望んでいるのか、いくらかけてリフォーム箇所はどこをすれば良いかを学ぶようにしましょう!

最近のリフォーム人気動向

リフォームの検索動向
上記はリフォームというキーワードが過去5年間でどれくらいキーワードとして検索されているかの動向を知る手がかりとなります。上記を確認すると2015年あたりからリフォームというキーワードが検索増えていることがわかります。これを考慮するとリフォーム需要が増えているようにも考えられます。

購入者はリフォームして売られることを必要としているか

まず、リフォームを行って高く売るためには、そもそも購入者がリフォームを望んでいるかどうかが重要になってくると思います。それを知るためには下記のグラフを確認してみてください。

2017年10月「【リビンマッチ】調べ

上記のグラフをみると購入者の約7割がリフォーム済みの住宅を望んでいることがわかります。上記の結果を見るとリフォームした状態で売却する方が多くの人に望まれていることが考えられる。

ただし、リフォーム前を希望している人も3割います!本当に購入者の人が望むリフォームをしないとどちらの購入希望者も逃さないようにしましょう!

リフォーム代の予算はどれくらいか

売却するにあたって約7割がリフォーム済みの物件を望んでいますが、では売主としてはどれくらいの予算をリフォームにかければ良いのかわからないと思います。それを知る上では売主と買主のリフォーム予算に対する考えをしっかり理解しておく必要があります。

売主のリフォームにかける予算

2017年10月「リビンマッチ調べ

住宅をリフォームしてから売却と考えている人のリフォーム予算の考えで、最も最多の回答を得ているのは50万円以上から100万円未満の回答です。水周り3点セット程度のリフォームができる予算が相場として一つの基準になっているのではないでしょうか。

水回り3点リフォーム
各社の扱いによりますが、”キッチン”、”バス”、”トイレ”の3点のリフォームを指します。
売却をするにあたって、3点リフォームを行って売りに出すことを想定していますね!

購入者の場合

2017年10月「リビンマッチ調べ

購入者向けのリフォームの予算はいくらぐらいかを質問したところ、回答としては50万円未満が最多となりました。ただし、次点では200万円以上が多い回答になっております。

上記の売主や買主のリフォーム予算を考慮すると買主の方がリフォームに対して予算は低めに考えている方が多いと考えられます。ただし、一方で200万円以上の予算を考えていることにも注意が必要です。200万円以上のリフォームを買主が考えているということは、買主が思うようにしたいデザインイメージがあるかもしれません。そういった買主の場合には逆にリフォームされていることはプラス作用が働かない可能性もゼロではありません。

購入希望の方がリフォームに対する財布の紐は固い!?一方で自分自身でリフォームをしたい買主もいることに注意しましょう!

リフォーム済みの住宅が良い理由は?

2017年10月「リビンマッチ調べ

なぜ、リフォームがされている物件が良いかの設問回答は、「きれい」であることが最多の回答となっております。やはり物件内覧時の良い印象にもつながることが考えられます。きれい以外の「即入居」や「リフォームする手間が省ける」は、同じ程度に回答数がある点にも注意が必要です。リフォームを行うことで、物件内覧時に良い印象を与え、入居する際に手間がかからない分、早く入居することがメリットになっているのではないでしょうか。

さらに4番目の回答としては「リフォームにお金をかけたくない」となっており、すでにリフォームがされていることに対するメリットを十二分に受けられると信じられていることが考えられます。

リフォームが良い理由は手間やお金を再度かける必要がないと感じていることが理由として考えられますね!

人気のリフォーム箇所はどこか

今まではリフォームが望まれているか、そしてリフォームがどれくらいの予算であるかを説明してきましたが、ここではリフォームの箇所がどこで望まれているかを下記にて説明していきます。

どこがリフォームとして望まれているかを売主さんは買主さんの気持ちを考えるようにしましょう!

2017年10月「リビンマッチ調べ

上記のリフォーム箇所はどこが良いかの質問をしたところ、バス、トイレ、キッチンの水回り3点セットが人気のリフォーム箇所になっています。やはり前に住んでいた人の生活感が出やすい水回りになっています。

バスルームの微妙なカビであったり、キッチンのタイルの油など汚れが残っていると前の人の生活感が感じられてしまうので、その場合にはリフォームが望ましいかもしれません。

さらにリフォームを行う場合には、まとめてリフォームをした方が安く済むこともあり、各リフォームを請け負ってくれる会社にも水回り3点セットのリフォームプランがあったりとお得になことも要因として考えられます。

よく言われるトイレやバスルーム、キッチンのリフォームタイミングの目安は15〜25年と言われております!現在の住居に10年以上住んでいて、リフォームをしていない人は売却時にリフォームをすることの検討をする方が良いでしょう!

リフォームの差別化をするなら高機能な製品も人気

最近は バスルームやトイレ、キッチンそれぞれに高機能な設備が続々と商品が提供されています。そういった設備を設置した売却物件は差別化をすることができて、高い売却価格に対しても納得感がでてくる可能性があります。

例えば最近の高機能なトイレの設備は、節約志向で節水効果があるだけでもなく、掃除がしやすくメンテナンスに優れているトイレもあります。そういった高機能な設備があると他の部屋と迷った時の決め手になるかもしれません。選択肢の一つとして考えてみるのも良いでしょう。

お部屋を内覧した時に、最新の高機能なトイレで綺麗だと申し込み意欲がわきますよね!?

売却前のリフォームで失敗した例

およそ売却前にリフォームをした方が高く売れる可能性や購入申し込み者の意欲を掻き立てる可能性があることを説明してきましたが、だからと言ってむやみやたらにリフォームをすることはオススメしません。それはなぜでしょうか?

よくあるリフォーム失敗例

リフォームしたはずの浴槽がひび割れていた
バスルームをリフォームするために、新しいバスを購入して施工会社に設置した。確かに新しいものが設置をしていたが、施工時に何かしらの影響で買ったばかりのバスに数カ所のひび割れがあった。それでも申し込みは入ったが、リフォームが必要だとして売却価格の減額交渉が入った。
リフォームの過程でひび割れたものについては、施工業者と修理依頼などの調整を行うことになりますが、購入者からすると関係なく金額交渉が入ることもあります!発注して終わりではなく、施工後の確認もするようにしましょう!
値段重視のリフォームのため減額交渉
売却をするにあたって、リフォームをする費用が惜しく金額の安さでリフォームを行いました。結果、仕上がりを見るとグレードが低く、購入希望者が気に入らず、減額交渉ありきで契約となった。
リフォームは金額の安さで選ぶのはやめましょう!あまりにもグレードが低いと購入意欲を削ぐことになるかもしれないですよ!

リノベーション済み物件として売却はどうか

昨今リノベーションをすることは流行っています。リノベーションとは、室内の空間を自分の思うがままにデザインをすることです。そして、部屋の中を丸ごと新しくするので、古い建物であってもの室内がリノベーション済みで非常に綺麗な売り出し物件も出てきました。

これを行うことは売却を行う上でプラスになるでしょうか。

確かに部屋一式が新しく、綺麗だとたとえ古い建物でも売れる可能性はあると思います。ただし、リノベーションは好き好みが分かれる可能性があることも理解しておくことが必要です。あまり奇抜なデザインにするのは売却に出す時にはやめたほうが良いでしょう。

まとめ

  • 約7割の人がリフォーム済みの物件を望んでいます。
  • リフォーム済みが良い理由は「きれい、即入居ができる、リフォームする手間が省ける」
  • 売主のリフォーム予算は50万〜100万円程度と考えている。
  • 人気のリフォーム箇所は「バスルーム、トイレ、キッチン」
  • リフォームの差別化は最新の人気設備が良い場合も




ABOUTこの記事をかいた人

不動産のミカタ

元不動産会社の営業をやっていました。実情を知っているので、みなさんの不動産を活用する術をたくさん紹介したいです。不動産を購入・売却するには会社に任せるだけではなく、あなたの知識を増やすことが「損しない・お得になる」近道です。是非不動産売却に役立つ知識や知恵を刮目してください!