昨今の住宅ローン低金利を受けて、頭金を使わずにあえてフルローンで住宅ローン審査を申し込む人も増えていると言います。
だからと言って、頭金なしで住宅価格の借り入れ額を行うのを不安に思う人も多いはずです。
今回は住宅ローンの頭金を支払わずにフルローンで住宅ローンを申し込む場合のメリットとデメリットを紹介していきます。
記事の目次
頭金ゼロのフルローンとは
住宅ローンの場合でいう頭金ゼロとは、購入住宅価格の全額を全て住宅ローンを借り入れてしまうということです。
昨今は低金利でのため、いざという時にために預貯金などを手元に残しておきたい願望の人も多く、頭金ゼロで金融機関の審査を行い、住宅ローンをフルローンで借り入れる人も多いです。
頭金ゼロでローンを借りるメリット
頭金ゼロで借りる場合には、借金の金額が多いことになります。そのため頭金ゼロでフルローンを選択する人が恩恵を受けられるメリットを説明していきます。
メリット1:住宅ローン控除の最大限生かすことができる
住宅価格や諸費用によって異なりますが、住宅ローンの控除を最大限受けるために、あえてフルローンで行う人がいます。
- 住宅ローン残高の1%を所得税から控除
- 所得税で控除しきれない分は住民税から一部控除
この住宅ローン控除を受けるポイントの「住宅ローン残高」があります。つまり、住宅ローン残高がないと、控除が受けられないので控除を最大限にするために借入額を多くする人もいます。
住宅ローン控除の金額は新築で最大400万円であり、その住宅ローン控除を最大限受けるために、住宅ローンの借入額を目一杯にする言う選択肢があります。
メリット2:手元に預貯金など資金を残せる
これは、元々住宅ローンに使える頭金があって、預貯金等がある人に限ります。
頭金に充てる費用があるにかかわらず、住宅ローンを頭金ゼロで借り入れると手元の預貯金などは手元に残ることになります。いざという時のために、預貯金を残しておきたいと考える人も多いはずです。そういった人には、フルローンの方が手元に資金を残すことができます。
メリット3:三大疾病など団信適用による住宅ローン返済免除はメリット
これは狙ってできるものではありません。
住宅ローン申込み時に三大疾病保障付き団信の保険を申し込んでいる場合は、死亡時や三大疾病にかかると住宅ローンの残額を返済免除してくれるメリットが受けられます。
この場合は、住宅ローンの残額を免除してくれるため住宅ローン借入額が多ければ多いほど、保険の恩恵を受けられることができます。
つまり住宅ローンの返済免除は、その当時頭金の支払いを少なくすることで、保険返済額が多くなります。
頭金ゼロでローンを借りるデメリット
頭金ゼロで住宅ローンを借りることができてしまうのであればラッキー!と思う人もいるかもしれませんが、これはやはり借金であるため一概に良いことばかりではありません。
デメリット1:銀行の適用金利が上がる
銀行は、頭金の有無もしくは頭金の多寡によって、ローン審査結果や融資金利が変わることがあります。
ある金融機関では、頭金ゼロの場合だとそもそものローン審査が不可となることもあります。また、頭金ゼロの場合だと融資金利が上がってしまう可能性もあります。
金融機関で異なりますが頭金の割合によって、割合多い方が最優遇金利を受けられる可能性が高いため、頭金を支払ったほうがいいことが多いです。
デメリット2:銀行の審査を断られるケースも
やはり銀行の審査は、頭金をどれぐらい支払えるかで銀行の審査結果が異なります。最悪の場合、銀行の審査を断られてしまうこともあり、自分のお願いしたい銀行から住宅ローンを借りることができなくなってしまうこともあります。
重要なのは融資金利を最優遇にすること
もし、頭金がゼロの選択肢しかないのであれば、それを選ぶことしか出来ません。
ただ、頭金を捻出することができる家庭の場合は「なるべく頭金を用意して、融資金利が再優遇金利」となるようにしましょう!住宅ローンの返済は35年など長きにわたって続きますので、金利の高い低いは重要なポイントです。
頭金ゼロで金融機関の審査承認を得ることができますが、そこにはメリットとデメリットが存在します。しっかりその特性を理解した上で頭金を決めるようにしましょう!
頭金で金利優遇の住宅ローン
ちなみに頭金なしの場合、諸費用はどうする?
頭金なしとありで金利が優遇される場合とそうでない場合を説明してきましたが、頭金だけでなくマイホーム購入に関わる諸費用の用意はどうでしょうか?
諸費用とは、不動産購入に関わる費用を指し、融資事務手数料や火災保険、地震保険、土地家屋調査士や登録免許税、不動産会社への仲介手数料などが該当します。
マイホーム購入に関わる諸費用は、数十万から数百万になることもあり、バカにすることはできない金額の大きさです。そのため、頭金ばかりだと思わぬ金額に驚くかもしれません。諸費用の捻出が難しくても問題ありません。
なぜなら、最近ではマイホーム購入に関わる諸費用も含めて住宅ローンで借りることができるからです。
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