家を売る時には、まず机上査定で仲介会社の売却査定価格を行うことをお奨めしてきました。そしていざ机上査定を行った後は仲介会社に実際に物件を見てもらうことになります。
この時、実際の売却する不動産を見てもらって精緻な見積もりを出してもらう訪問査定を行いますが、ただ価格を聞くだけではいけません!
売却活動をスムーズにするためには、仲介会社の力量によってうまくいくかどうかが分かれます。
ここでは本当に良い仲介会社を見極められるようにしましょう!
記事の目次
高い査定額が全てではない
誰しもが査定額が高いと喜んでその仲介会社と媒介契約を結ぼうとしてしまうでしょう。
ただし、必ずしも実際に高い査定額を出す仲介会社が本当に良い仲介会社であるとは限りません。
それは仲介会社が媒介契約欲しさに相場よりも高い査定額で提示するということも実際にあります。まずは高い金額を切り口に「この金額では売却が難しいので金額を下げましょう」と進言して売り出し価格を下げるということが多いです。
その時、査定価格だけではない仲介会社の選び方を学んでいきましょう!
売却査定額の根拠を教えてもらいましょう
高い価格査定をしてもらったからといって浮かれてはいけません。
査定価格で大事なのは査定価格の根拠が必要です。その査定に根拠がないといざ売り出した時に購入希望者が見つからず売却活動が思ったように進まないことが起きてしまうからです。
では一体どんなところに根拠が必要なのでしょうか。
過去の取引事例に基づいた根拠があるのか
不動産会社にはプロが使う物件流通ネットワーク「REINS」を使うことができます。それを使うことで過去の販売価格や取引事例を見つけることができます。
そこの取引事例に基づいた価格や取引事例のデータを引っ張り出して客観的に提示してくれるようであれば根拠としては十分です。
加えて実際にこの金額であれば、どれくらいの期間に内覧や申し込みがあるかなども想定として提示してくれるのであれば仲介会社の力量が図れるポイントでもあります。
やはり高い査定価格だけではなくなぜこの金額なのかの根拠を出してくれる仲介会社が必要です。
最も大事なのは売却戦略ストーリー
多くの不動産会社は媒介契約を想定した3ヶ月で売却活動を考えることが多いです。それを基準に売却活動をするのでそこに影響する要因がある場合には注意が必要です。
家を売る時には、人それぞれに事情が存在します。どうしてもこの金額でないとダメ!やこの時期までに売却しないとダメ!という事情です。
その場合には査定価格より高い価格で出したい時には付加価値を出して売却を出したり、早く売るためには少し相場より安く売りましょう!とそれぞれの事情に合わせた売却ストーリーが必要です。
もし特別な事情があるのであれば正直に仲介会社に伝えて、売却ストーリを考えてくれる仲介会社を見つけるようにしましょう。
売り出す価格に対する売却活動で問い合わせや申し込みが反応する頻度や期間を提示してくれれば、尚心強い仲介会社だと考えられます。
仲介会社毎に買ってくれそうな顧客リストも違う
仲介会社にはそれぞれ顧客リストが存在します。
それは会社毎に持っている顧客情報が違うので、もし売却を始めた時にそのエリアやマンションなどで買いたい人がすでにリストとして持っている場合には、売却活動が短く購入者を見つけることができる可能性があります。
ただしその顧客情報は仲介会社毎に違ってきますので、どの程度の会社の規模かということも判断の一つになるでしょう。
そのため複数の仲介会社に売却活動を依頼するということも重要だと思います。
大変な売却活動を進めるには仲介会社の人柄も重要
不動産の売却はすんなりとうまくいく人もいますが、ほとんどのケースがそれなりの長い期間を経て売却活動を行います。
そしてほとんどの人がたくさんの経験値を得ていないので、想像以上に大変だということかわかると思います。
その大変な苦労の中、売却活動がなかなかうまくいかないと売却を諦めてしまいたくなることもあるでしょう。
その時に大事になってくるのは売主と仲介会社の営業担当との円滑なコミュニケーションができるかどうかが売却活動の成否を分けるかもしれません。
些細な質問から家庭内の相談などいろいろなことを担当の人に気兼ねなく話せるかどうかという観点からも仲介会社を選ぶポイントにしましょう。
専門用語ではなく、言葉を言い換えてわかりやすく伝えてくれるか
仲介会社の営業担当者の人柄が大事であることは説明してきましたが、更に追加して不動産という難しい業界の専門用語を正しく理解するためにわかりやすい言葉を使用してくれるかどうかも大事なポイントです。
不動産業界は専門領域で難しい言葉も多く、パッと言われた時に意味がわからないことがたくさんあります。
その時に解らないままだと仲介担当者との円滑なコミュニケーションがうまくいかなくなってしまいます。
是非営業担当者がわかりやすい言葉で伝えてくれるか、そして更に細かく教えてくれるかも大事なポイントとして認識していきましょう。
まとめ
売りに出した家を高く早く売ってくれるためには、良い仲介会社や営業担当者に見つかることが必要不可欠です。是非納得して成功するためにも仲介会社をしっかり見極める必要があります。
なかなか相性の合う仲介会社が見つからない場合には
運良くすでに懇意にしている担当者がいれば良いですが、必ずしもそういう人ばかりではありません。
是非その時は複数の仲介会社に査定依頼を行って相性の合う担当者を見つけましょう。